インフルエンザA型、B型、C型の違いとは?

インフルエンザは日本で毎年のように猛威を振るっている病気ではありますが、インフルエンザの中にもさらにいくつか種類があります。
インフルエンザウイルスはA型、B型、C型の三種類に大きく分類され、これらは同じインフルエンザにもかかわらず症状や生態に違いがあるなどそれぞれに大きな特徴を持っています。

まずはA型ですが、こちらは非常に感染力が高いウイルスです。
インフルエンザはRNAウイルスの中ではレトロウイルスと呼ばれる人の遺伝子に関与して種類を多様化させるウイルスであることが知られています。
A型ウイルスはその力が格段に強く、A型という分類だけでもおおよそ144種類ものインフルエンザウイルスが存在します。
人間以外の動物にも多く感染し、鳥インフルエンザが有名な例です。
人間に感染するのはそのうち18種類程度と一部ですが、ごく短い期間で変異を繰り返し多くの人が免疫の作用を示すことができない状態で新たな爆発的流行を発生させます。
日本国内での流行時期は基本的に12月から2月あたりの喉が乾燥しやすい冬場で、この時期には感染しないよう気を配る必要があります。

一方B型ウイルスはA型ウイルスとは違いあまり変異することはありません。
基本的には人にしか感染せず、他に感染する動物はアシカのみです。
種類は2種類しか存在せず、一度感染、あるいは免疫が獲得されるとA型ウイルスに比べて長くその作用が持続し、その後に再発することはしばらくありません。
主な流行時期はA型同様12月から2月の冬場でこちらも注意が必要です。

C型ウイルスはあまり感染しにくいことが特徴で、人以外の動物には豚にしか感染せず、また1種類しか分類されていません。
突然変異をすることはほとんどといってよいほどなく、一度免疫が獲得された場合三つの分類の中ではもっとも作用が持続します。
発生する症状についても他の2分類とは大きく区別され「C型インフルエンザ」という呼称がつけられています。
流行時期については特に分類されておらず、感染する確率は一年を通してほぼ変化しません。

一般的にどのインフルエンザのタイプが辛い症状か

このように明確に3つに分類されているインフルエンザウイルスですが、症状についてはそれぞれに注意すべき特徴があります。

A型ウイルスの感染は3分類の中では最も症状が重いタイプであるとされます。
前述の多様性によりB型やC型と違い抗体を用いて症状を軽減することが難しいです。
主な症状は38度以上の高熱、悪寒、関節や喉の炎症による痛みです。
また肺炎などの合併症状を発症する可能性があり、重篤化する可能性も排除できません。
とくにお子さんや高齢者が感染してしまった場合はこれらの可能性も踏まえ慎重に対応を進める必要があります。

さらに12月~2月の流行時期に重なる重要なイベントとして学生さんの受験が控えています。
受験する年の流行を把握し、万が一のことにも備えワクチン接種が推奨されてます。
去年かかった、去年ワクチンを摂取したとしても流行する種類が変わる可能性は十分にあります。

B型ウイルスの感染はA型に比べ症状は軽いですが、風邪と勘違いしやすく家族などに知らぬ間にドミノ倒しで感染が拡大してしまう可能性があります。
主な症状は発熱や下痢などですが、下痢の原因は胃腸炎によるものとされます。
また、前述のように他の病気と判別がしにくく、下痢のこともありノロウイルスかと思い込んでしまうこともままあります。
下痢によって脱水症状を起こす可能性があるので発症した場合は水をこまめにとることが必要です。

C型ウイルスは4才以下のお子さんに主に感染します。基本的に風邪と見分けがつきにくく、関節痛や寒気もしません。
ただし、2才以下の場合症状が重篤化し危険な場合があるので症状のようなものが確認されれば受診が急がれます。

さて、3つの分類の症状の中で一番辛い症状を持つのはやはりA型ウイルスと言えます。
かなりの高熱や不快感、体の痛みがでるので感染した場合多くは気づきます。
もし感染してしまったら、万が一のことも考慮に入れてすみやかに病院へ診察を受け行くことが優先されます。