インフルエンザの検査方法について

インフルエンザの初期の症状は、発熱やのどの痛みなど、風邪と見分けがつきにくいものです。
そのため、普段健康な大人の場合など、つい様子を見てみようなどと受診しないですまそうと思いがちです。
しかし、インフルエンザと風邪は、似て非なる病気で治療法も違います。
インフルエンザかどうかの判断は簡単な検査でつくので、正しい治療を受けるためにも、早めに病院に行き、検査を受けることが肝心です。
特に、インフルエンザが流行している時期であるとか、周りに感染者がいる場合などは、高熱が出たり関節や筋肉の痛みがあったりといったインフルエンザ独特の症状が出ていなくても、自己判断せずに早めに保険証を持って医療機関にかかりましょう。
病院によっては、感染症用の入り口が用意されていたり、診療時間が決まっている場合があるので、問い合わせて予約ができればしてから受診するとよいでしょう。

一般に病院でおこなわれている検査の主流は、「迅速抗原検出キット」を用いた方法です。
この方法は、綿棒で鼻やのどの奥の粘液を拭って、抗原の有無を調べるものです。
綿棒を検出キットに入れて試料滴下することによって、抗原を一か所に集め、本来は目に見えない抗原に色を付けて目視できるようにするものです。
結果が出るまでの時間は15分程度です。

ただし、発症から12時間以上経っていない場合には、抗原の数が少なく、感染していても陰性という結果が出ることもあり、インフルエンザの可能性が残されている時には、翌日に再検査がおこなわれることになります。
保険証があれば、検査の費用は3割負担で、おおむね2000円程度です。
また、2回目の検査については、保険が適用されないケースもあるので、費用の確認が必要です。

また、高感度に抗原を感知できる分析装置による検査もあります。
抗原の数が少なくても検出することができるので、インフルエンザの初期の段階でも診断をつけることが可能です。
しかし、どこの病院でもおこなっているわけではないので、分析装置による検査を希望するなら、問い合わせして予約をするなど、事前に調べておく必要があります。

インフルエンザ検査の痛みを軽減するコツ

「迅速抗原検出キット」は「簡易キット」とも呼ばれる便利で簡単な方法ですが、鼻の奥の方まで綿棒を差し入れて粘液をとるので、相当な痛みのある検査方法として知られています。
口をあけてのどの奥の粘液をとるという方法や、鼻水から検査するという方法もありますが、鼻での検査の精度が85%以上なのに対して、口での検査では60%から80%程度、鼻水からの検査では40%前後と低くなってしまいます。
そのため、多くの病院で鼻での検査が選ばれていて、患者にとっても痛いのを我慢してでも、鼻での検査を受けた方が良いということになります。

鼻に物を入れるというだけで想像しただけでも痛いですが、さらに入れたものを鼻の奥に押しつけて拭うのですから、大人でも痛くないわけはありません。
そんな痛みを少しでも和らげるコツとしてよく言われているのは、リラックスしてゆっくり深呼吸するということです。
そのような場面でリラックスというのは難しいですが、できるだけ身体の力を抜いて呼吸に意識を集中することで痛みを感じにくくなるといいます。

あるいは、事前にコーヒーを飲むなどカフェインを摂取してからおこなうという方法もあります。
カフェインをとることによって分泌されるアドレナリンの働きで、痛みが軽減されるといわれています。

また、検査する人の技量で痛みに差があるともいわれているので、周りで検査を受けたことがある人がいたら、健康な時に痛みの程度をリサーチしておくという手もあります。
ただし、痛みの感じ方は個人差が大きいので、複数の人から評判を聞かなくてはなりません。
どうしても我慢できないと思われる場合には、麻酔が使えることもあるので、医師に相談してみましょう。